高倉健さんの死で思うこと


高倉健さん・・・・・・

そうさんづけで呼んでしまいます。

それほど日本人が尊敬し魅せられた最後の大スターでした。

私も中学高校のころ健さんの任侠映画を見ては

男の気持ちを一生懸命固めていた1人です。

 

そのころよく言われていました。

映画館から出ると男はみんな目を輝かせて

肩で風を切って胸を張って歩くと。

それほど日本の男子に影響を与えた人でした。

 

任侠映画の後の人間の情や男の生きざまを演じた

映画に感動した人も多かったのはずです。

その謙虚でひた向きで誠実な生きざまは関係した

様々な人々を惹きつけ、

なくなった今、賛美の声や感動のエピソードは絶えません。

健さんは映画のように男の生きざまを貫いた

最後の日本男児なのです。

 

最後の大スターというより

最後の日本の男であったというべきでしょう。

太い眉に低い声、明確な頬骨とあごのライン、全て男性ホルモンの

テストステロン活性が強いことを示しています。

昭和の2枚目の典型であり、縄文人の代表的な男らしさの

代表格でした。

 

健さんは胸毛こそありませんでしたが、

以前は胸毛は男らしさの象徴であり

男子は胸毛に憧れたものでした。

僕の幼馴染はマスタベーションの後には

胸毛と濃い眉になるために精液を眉と胸に塗っていたといいます。

 

寡黙で不器用も健さんの男のイメージです。

男は言い訳などしない、自分のことは話さず

ただじっと相手の話を聞いている。

これが男というものだとおふくろにもよく言われました。

健さんは我々日本の男子が目指す理想の男性だったのです。

 

しかし、現代の若い男性が目指している理想は

これと全く真逆な姿です。

濃い眉毛は嫌われて女性のように細く薄くそられ、

すね毛や腕毛は脱毛されて、胸毛にいたっては

永久脱毛の仕打ちに合っています。

顔も所謂、薄めの醤油顔がイケ面とされて

彫りの深いははっきりした顔は敬遠されています。

 

寡黙で実直な男子は女子から面白くないと相手にされず、

しっかり時代の話題を捕まえた楽しませる話が出来ないと

恋の土俵にも乗れないといいます。

世の男子はおしゃべりで女の子の話題についていける

男臭さを感じさせない男の子を目指して

日々自分を磨いているのが現状です。

今やオネエ系の男子が花盛りです。

 

多分、実際の社会では健さんのように寡黙で実直な生き方は

誰も気がついてくれない、女性にも相手にされない男性に

なっていくのでしょう。

このような生き方は大スター健さんだから皆が

認め称賛するのです。

一般の男であれば時代遅れの愚鈍な嫁も

取れない情けない男として

評されるだけなのかもしれません。

 

本物とはなんでしょうか?

その都度の時代の要望に合わせられること??

日本に取り残された本物が沢山存在しますが、

伝統工芸などはどこも苦戦しています。

その時は注目を浴びてもすぐに時代に

置き去りにされてしまいます。

我々の中には不変の価値は存在しないのでしょうか?

 

最後の日本男児、高倉健さんの死で

いまさらながらに自分を振り返っている

中年高年男性も沢山いることと思います。

この数日間私もいろいろ考えてしまいました・・・・・・・・

日本男児の死滅は目前です。

そして女性化した男たちはどんどん精子の数が減っていると言います。

セックスレスや少子化問題の根本です。

このままでは日本男児の死滅ではなく、

日本民族滅亡になると言われています。