素晴らしき接客接遇

この数年、あらゆるショップの接遇態度が向上しています。

向上と言うよりはむしろ異常な接客です。

コヒー一杯でそこまで愛想とお言葉を頂かなくてもいいのに・・・・。

お客側がひいてしまうくらいです。

 

これもカリスマ接遇コンサルの平林都さんの

努力の賜のでしょうか・・・。

 

スタッフは常に声を出し続けています。

大きな声を出しながら笑顔を必死に作って

お店全体がまるで楽器のように声が響き渡っています。

 

自分が学生のころに飲食店でバイトしていたころを

思い出すと恥ずかしさを覚えます。

いつもかったるそうに不機嫌に接客していたなあ・・・。

 

こんなに一生懸命お客さんに感謝する姿勢は

きっとその個人の精神の形成にいい影響与えるに違いありません。

このスタッフたちは日常も他の人への姿勢も

このように接するに違いありません。

健全な大人が育って行き、日本社会のモラルも大幅に

向上していくに違いありません。

まるで家庭や学校でなおざりなっている躾けが

ここではなされています。

素晴らしい実践教育です。

 

ますます海外の観光客は目を見張るに違いありません。

笑顔のない中国やただ怒るだけの韓国の国民性などが

ますます劣等なものに見えていくでしょう。

もうバンザイ!

バンザイ!

です。

 

しかし、本当にこれでいいのでしょうか・・・・。

何故か肌に合わないものをいつも感じます。

こんな接客少しも嬉しくないのです。

 

下町の小さな商店の

不機嫌そうな店主の最後の

「ありがとう!」

のほうがホッとします。

 

日本全国、今や一つの接客軍隊になって

異口同音に大きな声を張り上げ続けています。

いらっしゃいませ!

こんにちは!

ありがとうございます!

またお待ちしてます!

おそれいります!

まるで戦前のように国民が一つの合唱をしているようです。

欲しがりません、勝つまでは!

天皇陛下万歳!!

 

本当にこの人たちは

こころからその言葉を発しているのでしょうか・・・。

もしかしたら心に何もないまま、その意味も考えないままに

機械的に言ってるだけなのでは・・。

 

これは余計の心配事でしょうか・・。

素直にとらえれば

若い人が優しくて親切で思いやりのある人間になっていると

信じるべきかもしれません。

 

しかし、欲しいのは静かで気の利いた接客です。

現状の画一接客はいっそのことロボットにやってもらったらどうですか!?

というよりやがてそうなるのでしょうが・・・・。