熊本地震の阿蘇の山崩れ

熊本地震の被害はテレビを通じて克明に報道されています。

日本の国民が現状を見るたびに心痛めています。

またまた起きてしまったか・・・。

毎年日本のどこかを災害が襲っています。

いつ自分も見舞われるか他人ごとでは決してありません。

安心と思っていた場所も決して安全でないことが

この熊本地震で知らされました。

テレビの画像で特に気になるのが南阿蘇の山崩れです。

九州に暮らしていたころ阿蘇外輪山の雄大さに魅せられて

20回近くは車で走り抜けていた地域です。

日本とは思えないような大陸的な風景が最大の魅力でした。

その大地がこの地震で大きく傷付いてしまいました。

土砂崩れの現場の画面で気づくのは

その周辺が綺麗な杉林と牧草地であることです。

綺麗に生えそろった杉の木と牧歌的な牧場の緑が

こげ茶色の流れ出た土砂との間に悲しいコントラストを描き出しています。

杉林は国が戦後、率先して植林を進めた政策で

日本の山林の多くが杉林となっています。

それまで自然に生えていた広葉樹を伐採して

育ちも早く材木として換金できる杉の木に入れ替えてしまったのです。

杉は根の張りが深くなく、葉っぱが落葉することもなくまた腐りにくいため

杉林の森林の土壌は非常に貧層になり、保水力もない弱い地盤を形成します。

また阿蘇はその雄大な土地を利用して酪農が盛んです。

熊本は馬肉も名物で畜産業が日本では3位に位置しています。

阿蘇山の広大な森林を切り開き、

人々は牧場を営んでいます。

草原となっているのです。

その多くは山の斜面であり台地です。

当然、草の根は内部から土地を支える骨格にはなりません。

元々は火山灰地の流れやすいく崩れやすい大地を我々は

より脆弱な土地に改編してしまったのが

南阿蘇の災害に潜む大きな問題です。

我々の文明の繁栄は自然の摂理への挑戦でもあるのかもしれません。

様々な知恵と技術で今の便利で美味しい生活を手に入れていますが

その裏には大きな危険を抱えているのです。

今回の地震災害で我々が気づくべきは

まずは日本は杉林国土から脱却することです。

多くの災害には杉林が大きく絡んでいます。

広島の水害も杉の木が大量に流れ出ています。

加えて花粉症で悩んでいる人はどれほどいるのでしょうか?

花粉症は国が作りだした国民病と言ってもいいくらいです。

杉が憎い人も少なくありません。

杉を広葉樹に植え替えれば

美しい四季の風景も戻ってきます。

若葉や紅葉の日本の本来の美しい自然が益々魅惑的に

私たちを楽しませてくれるはずです。

杉を切って国土を強靭で美しく変えて国民の健康を取り戻すのです。

現在、杉材は需要が余りなく価格が低迷したために

殆ど手入れされることなく放置されています。

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