日本食を世界に広めるな!!

今年、庶民の味覚のサンマが高値であることはご承知のことと思います。

年々高値傾向は強まっています。

その要因はサンマ漁の不良です。

魚の値段は漁獲量で決まってきます。

その為の高値です。

何故不漁かと言うことの分析が色々なされていますが、

地球温暖化による海水温度の上昇で

日本近海の温暖でサンマが日本に近づかない為と言われています。

 

そしてそれに加えてもう一つ大きな要因があるのです。

台湾と中国船による急激な漁獲量の増加です。

 

台湾は2000年代に入って北太平洋で操業を始めて

今や日本の漁獲を上回っています。

中国もここ数年漁獲を急激に伸ばしていています。

日本は経済的排他水域での操業が殆どですが

中国台湾は北太平洋の公海で

日本の漁船の5倍のクラスの船で乱獲しているそうです。

台湾のサンマは中国向けに大量に輸出されています。

 

つまり台湾中国は近年、サンマの群れが日本に近づく前に

大型船で沖合で捕獲しまくり、

そのために日本のサンマが不漁になっているのです。

日本の漁獲はその為にピーク時の半分です。

以前は中国や台湾はサンマなど食しませんでした。

秋のサンマの恵みは日本人だけの楽しみでした。

そしてその味の美味しさに気付いた中国人は

北太平洋で捕りまくり始めたのです。

教えたのは日本人です。

問題は中国の漁獲量が今のレベルで終わらないと言うことです。

中国人は日本の人口の10倍以上います。

そして今、サンマを食する習慣が始まったばかりと言うことです。

一方日本政府、特に安部内閣は阿呆な政策に突っ走っています。

世界に日本食を広めるなどととんでもない政策に必死になっています。

おまけに多くの外国人、とりわけ中国人を

必死に日本観光させようとしています。

特に大市場の中国人たちに日本人が発見して

育ててきた味覚を教え込もうとしているのです。

これはもうどういう結果になるか火を見るよりは明らかです。

クロマグロの二の舞です。

戦後、日本のすし職人たちは世界に出かけていって

日本のすしを広めてきました。

その結果世界中の人たちがその美味しさを覚えてしまって

いまでは世界で寿司は大ブームです。

とりわけクロマグロのトロは大人気で

クロマグロの相場は高騰し、

乱獲がたたって今や絶滅危惧種に指定されています。

本家の日本人たちがクロマグロを

心から楽しめない状況になってしまいました。

やがてサンマもクロマグロと同じ運命を辿る気がします。

サンマだけではありません。

日本海のイカやブリ、

ルール無視の中国船団がやがってとりつくしてゆくでしょう。

かれらは15億とも言われる人口を抱えていることを忘れてはなりません。

日本食が世界文化遺産に登録されたなどと浮かれている場合ではないのです。

またオリンピックで世界に日本文化・食の素晴らしさを

訴えていくなどということは

自分らの首を絞めていることと一緒です。

本当にいいものは自分らだけで静かにこっそり楽しまなくては

世界中に広めたら自分らが手が出ないものになってしまいます。

本物の上質な資源には限りがあるのです。

忘れてはならないのはすぐ近所に腹をすかせた大量の子供抱えている

大家族が住んでいるということです。

たちまち食べつくされてしまいます。

今の状況は日本民族が長い時間をかけて育んできた体の一部と言うべき

日本の文化を細切れにして売って金を稼ごうとしているとしか思えません。

これではまるで体を売ることでは売春と一緒です。

グローバル化と言う言葉でゴマかしている身売りです。

まるで売春を援助交際と言い換えていることと一緒です。

お金の為に誇りを売っているのが観光化と日本食の世界発信です。

結果として日本国民が高いものを買わざるを得なくなるでしょう。

実際外国人の大量観光でビジネスホテルは高騰し、予約も取れません!!

これでいいのか

と言うことです。

お金さえ入ればいいのか!!

 ということです。

今こそ徳川家康が行ったように

日本は鎖国政策を復活すべき時です。

生活レベルは低下し多少は不便になってしまっても

文化と自然とともに暮らす、静かな生活を取り戻すべきです。

西洋の経済中心の競争社会が何をもたらしているか!?

をもう一度よくよく考えてみる時です。

日本食を世界に広めることで

日本人の心が世界に食べつくされるしまうような気がします。

すべてお金の為にです。

TPPで庶民は海外の安いものを食し、

日本産の本物の食材は輸出する

そんな事態になる状況がやってくるのです。

贅沢な暮しなどはいりません。

日本の本物の味を日々、

当たり前に楽しめることだけで満足です。