北海道JR

ほんの少し前、北海道JRの事故や危機管理の問題が

連続してマスコミ等を賑わせました。

テレビのユーザインタビューではかなりの批判が集中し、

マスコミも批判を強めていました。

確かに、運営上かなりのズサンさも目立ち、

経営者の意識レベルの低さにも驚きました。

でも、私めは大いに北海道JRに同情しています。

3年ほど札幌に住んだ事があり、運行のトラブにも数回巻き込まれました。

釧路から札幌に向かう途中、

信号トラブルで4時間ほど山中で缶詰になりました。

よく、電車も度々遅延しました。

 

しかし、しかしです。

北海道はご存知の通り広大です。

線路の長さは膨大です。

人口密度の低さ、過酷な自然環境。

厳冬の中、山間部の相当な距離を補修する労力と経費は莫大です。

あまりにも守るべき距離が長大過ぎます。

札幌近辺以外、乗客数はまばらで

乗っているのは高校生かお年寄りです。

日常生活は車がメインです。

観光客も今はレンタカー主体です。

本当に整備をきっちりやるには札幌近辺の通勤路線以外は

廃線にしなくてはならないでしょう。

でも、地元は路線は残して欲しい、安全な確実な運行を望みますと

大きな声で叫んでいます。

観光客も滅多に行かないのに、レンタカーしか利用しないのに

要求はしっかりしています。

冬の富良野路線、稚内路線に一度乗ってみたら

その現実はよくわかります。

冬の風吹になか、数名の乗客を乗せて列車は走ります。

ロマンチックないい旅と思われる方が多いかと思いますが、

そのためにどれだけの労力と費用が注ぎ込まれているのでしょうか??

 

もし、北海道JRをこのまま維持したいなら、

北海道は貨物以外の車の使用禁止令を出すことだと思います。

観光客もレンターカー禁止です。

でなければ札幌近郊と今度出来る新幹線以外は廃線にすべきでしょう。

勿論、飛行機は禁止です。

北海道へは新幹線以外は不可にするのです。

これが悪魔の提案です。

 

そのぐらいどこかで覚悟をしなくては大事故が起きることは

必定です。