吉本興業 宮迫問題

最近、ウンザリするくらいテレビをつけるとこの問題が論じられています。

テレビ局にとってドラマなどと違って制作費がかからず、

タレントのスキャンダルは有り難いネタなんでしょうね。

それにしても一体いつから芸人が

こんなにも立派で期待される人間像になったのでしょうか?

役者も芸人もそもそも普通の会社や商売のルールに即することが出来ず、

自分の個性を売り物にして生きていく人たちでした。

一般的な社会常識や倫理に従えないために、駆け込んだ職業です。

つまり規律に縛られた組織人になれない人たちなのです。

それが近年はワイドショーのMCやコメンテーターとなって

したり顔で世間を論じています。

芸人の本分は不道徳にあるはずです。

その人達に、世の中の出来事や事件、驚くことに政治まで評論させています。

こうなると芸人たちはお金のためにできる限り非難されない常識的なことを

言おうとして必死です。

そして実に詰まらない表面的な賢人に成り下がっていっています。

こんな人間に一体誰がしたのか?

それは勿論、直接的には安上がりに番組作りをしたいデレビ局ですが、

芸人たちに高品質なコメントと常識を求めた我々が真犯人です。

何故、宮迫も亮もちょっと正直でなかっただけで

あれほどまでに追い詰められなくてはイケナイのか不思議です。

それは常日頃からテレビで偉そうに賢そうにしていた代償?

それではこれから芸人たちはもう何もできなくなっていきます。

芸能人は他の人達と違うことするから我々は喜んでいたのでは??

これからは非常識なことをしてはいけない、

面白くない真面目な芸人しか通用しないのでしょうか。

確かにそんな芸人たちも増殖しています。

宮迫・亮が反社会的な勢力とたまたま接触してしまいましたが、

ここまで大騒ぎするほどの問題ではないはずです。

それなりに謝罪して償えばいいのです。

そもそも芸人や役者・歌手はそんな人達に食わしてもらってきた人たちです。

吉本興業も歴史的にはそうだったはずです。

そのあたりの理解が全く足りていません。

しかし、吉本も立派な会社組織となってしまい、

社長も社員も醜い保身に終止しています。

今回の出来事で組織の恐ろしさ、残酷さを改めて感じています。

一流と言われる会社であればあるほど個人は抹殺されていきます。

この問題の本質は宮迫・亮も吉本社長も社員の保身合戦です。

人間は弱いもの、まずは自分の身を反射的に守ってしまいます。

みんなそうです。我々も決して彼らを責められない!

ここまで大騒ぎして追い詰める集団リンチなどは避けるべきです。

何度も言うようですが、芸能人は非常識だから芸能人なのです。

芸能人は心が虚弱だから芸能人なのです。

普通に生きられないから芸能人なのです。

サラリーマン芸人は詰まらない!!

彼らが不倫しようがちょっと大麻をやろうがそれが本質と思って

最後まで追い詰めるのは止めましょう!

我々の出来ないことを代わりに楽しんでくれているのです。

そう思わなければ、我々自体が息苦しくなってしまいます。

他人を責めることは自分自身を追い込むことと同じです。

もっと自由で楽しく生きれる世の中がいいのです。

多少の腐ったものも仕方ない!

完全に無菌状態は人の活力と悦びを削いでいきます。

ちょっと道を外しても、欲望に負けてしまっても

多少はお互い許し合いましょう。

そうでなくては女の一人も好きになることも出来なくなっていきますよ。

組織と世間に潰されていく芸人!!

それを見て楽しむ!

これも一つのショーなのかもしれない!

嫌な世の中です。