今回の都知事選の結果に「スカット!」した人も多いのではないだろうか?
溜飲を下げたとはこのことでしょう。
押し殺されていた本当の感情が開放されたような感覚です。
小池百合子の圧勝の場面をテレビ画面をみて
不覚にも小生涙ぐんでしまいました。
嫁も
よし、やった!!
叫んでいました。
結果は前回の記事の予想の通りになってしみましたが
勝利の余韻に浸りつつも少し何故これほどもまでの
大差になったか振り返ってみたいと思います。
今回の選挙はまるで中学生時代の
生徒会会長選挙を彷彿させるものがありました。
増田氏はまじめで勉強家の優等生です。
学校の先生とPTAが強く押している存在です。
本来なら無難なみんなが安心できる本命の候補です。
鳥越氏はナンパな女好きのちょっとやんちゃな学生です。
やたらと学校側に反抗姿勢を示します。
見掛けも良くて女子にもいろいろ手をつけて噂が耐えませんが、
不良グループや落ちこぼれの生徒から指示されています。
そして小池氏は
早熟で頭が良くて気の強い口の立つ積極的な女子です。
周囲の先生やPTAには大人びた言動から余り好かれていませんが
年上のリーダー的男性に引かれて初体験ももうすんでいます。
これらの有力候補の三人はかなり子供染みた主張繰り返していますが、
コミュニケーション能力や表現力に長けた女性にはどうしても叶いません。
男性たちは純粋に自分の気持ちを主張していますが、
小池女子はかなりの狡さも兼ね備えています。
中学校の生徒会選挙のような幼稚だけど楽しさもあったのが今回の選挙です。
では何故これほどまでに結果に大きな差が出たのでしょうか?
それは今回の選挙が理屈や政治的な思想ではない
感情の世界で選挙は動くからです。
計算では自民党の支持を受けた増田候補や
4党の票や無党派層を取り込めるはずの鳥越候補が勝つはずでした。
各党も見積もって大きな勝算を持っていました。
しかし惨敗です。
どの陣営も国民は特に都民は政党支持や組織の要請には
こだわっていない事を知るべきでした。
実は誰に入れるかは感情や気分で政策や実績など2の次なのです。
都民は怒っていたのです。
自民党の石原氏や都連の内田氏の言動やり方に
1人女性の希望や夢を押しつぶそうとする姿を見たのです。
社会的な地位にある人は多分増田氏を希望したはずですが
無党派層といわれる人たちの多くは
しがないサラリーマンたちです。
その人たちは組織の横暴や締め付けにはうんざりしているのです。
女性たちもおじさんたちの横暴や女性蔑視の姿勢には強い反感を抱きます。
1人奮闘する小池氏に強い共感を抱くのは当然です。
都民は増田氏の背後の人たちに怒りを覚えていたのです。
鳥越氏は余りにも身勝手で自分の価値観にしか興味がないことを
みんな見抜いていました。
一部マスコミは鳥越氏の人気を持ち上げていましたが
男性たちは鳥越氏のこれまでの無責任な主張は気づいています。
そして女性問題は男性にはどうでもいいのですが
やり逃げ未遂事件は女性は許してくれませんでした。
おれはそんなことしてない
の言い逃れはいかにも見苦しく女性の一番嫌悪する態度です。
正義の味方のはずが単なるエロジジイだったのです。
こんな男、誰が許すでしょうか?
おまけに一匹狼のはずが
組織の集団の力を頼ったなんてお笑いです。
さて小池氏への支持は何だったのでしょうか?
それはその潔さへの共感とワクワク感です。
組織に刃向かいわが道を行く姿勢に
男女とも心動かされました。
自分がやりたかったことを組織や社会を敵にまわして堂々と
やってのけているのです。
そして小泉劇場の再来というべき大衆の扇動する才能です。
都民は心ワクワクしたのです。
多分都民でない日本中の人たちが小池氏に共鳴したのです。
一体これから何が起こるのだろうか!!
小池さんは今日から東京都知事です。
この新都知事こそ都民の一人ひとりの感情が作り上げた、
組織や党派が作り上げたものではない、
初めての我々の気持ちの代弁者としての知事かもしれません。
多分これからがますます茨の道でしょう。
これから賢い百合子さんがどう戦って楽しませてくれるのか
ワクワクします。
暫くは国政よりは都政が面白いのは確実です。
都連の内田幹事長と石原伸晃との戦いが見ものです。
しかし、安部さんとは仲良くやって欲しい!!
基本は小生、自民支持層です。
今回の都知事選の教訓は
覚悟を決めた女子には刃向かってはならないのです。
中途半端な心の根の男など無力で情けない存在です。
腹の据わった女は敵にまわすな!!
嫁にはここ10年完全に押し切られています。